“ 梅雨って、嫌いじゃないんですよ、うち。

でも、今年は
この雨が、恵みに思われない場所も多いはず。


この雨に、何が含まれているのか、とか。
この雨で、また崩れてゆくものがあるんじゃないか、とか。

そんななかでも、

「当たり前の毎日を続けることが、一番の希望」
って言葉を実践し続ける人々がいます。

福島県の南相馬市で、少年野球の事務局をされている、
只野実さん(実名)と、
最近、野球バットを通じて知り合いました。
只野さんは、
津波などで流されてしまった子供達の野球道具を集めて、
南相馬の野球少年達に
「野球教室」を開催される活動をされています。

杉並区からもたくさんの野球道具を送っていた中、
子供の頃からの「勝手な行動」が癖のnappoのせいで、
間違って送ってしまった、野球用品。
大人用の野球道具を送ってしまった間違いから、
只野さんとコミュニケーションをとるようになりました。


大人用のバットを誤って送ってしまったことから始まった、
コミュニケーションでした。

しかし、電話で只野さんとお話ししてると、こちらが元気をもらうばかり。
不思議な存在だな、と感じていたら、
なんと、

パン屋さんだったのです。

南相馬 パン屋さん「パルティール」店主
只野実さん
http://www.youtube.com/watch?v=c9KtHLd0Uhc


それも、実写版、ジャムおじさんか!というかのような、存在で

毎日、
避難所に焼きたてパンを100こ「ただで」(只野さんだけに、、、)配り、
遠くからこられた人たちにも無料でパンとコーヒーを出したり、
近所のみんなが集まって井戸端会議をする場所として、お店のパンとコーヒーを提供されていたり、、、

なんと、素敵なパン屋さんでした。

少年野球と、焼きたてのパンと。

津波や、原発の被害で、心も体もクタクタなはずの南相馬で

「いや、でも、誰かがここに残っておかなくちゃね。がんばりますよ」

と、
当たり前の日常を取り戻すために活動されてる、
素敵な素敵な方でした。

何度かお電話でお話しさせていただいているうちに、

「なにか、お手伝いできることはないですか?」
と自然に口から出た言葉。

衣類を送るとか、小麦粉を送るとか、、、いろいろあるのかな?と思って聞いてみましたが

「いえいえ、もう、モノはたくさんあります。全国の皆さんが送ってくださってね、大丈夫ですよ。
それよりね、、、」
といただいた、オーダー。


「じゃあ、お店のテーマソングって、どうでしょう」
という話になったのです。


「いいですね==☆それ、待ってます」

と明るい声で話される只野さんとの電話をきってから2週間。

自分的には、いつも仕事でCMを作るような気分で、、、と思っていましたが、、、
こうなると、凄く悩みました
どんな曲調で、どんな歌詞で、どんな雰囲気のものにしようか、、、と。

長年、いろいろ鍛えていただいたCMのディレクターさんからの教えを思い出し、活かしながら
一人でいろんなバージョンを考えてみて、

今回は、2人のシンガーにも参加してもらって、3人で歌いましたよ。

シンガーソングライターの高橋遼くん
http://ameblo.jp/ryo-desu/

mount sugarアリサちゃん
http://www.mountsugar.jp/


私の急なお願いにも快く応えてくれた、2人のシンガーと、
ゆうじくんとで。

私たちがどんなシンガーで、どんな活動をしてるとか、
そんな内容は一切関係無く、
ただひたすらに、パン屋さんに集まってみんなが、歌えて、
子供にも、おじいちゃん、おばあちゃんにも覚えてもらえるものを目指しました。

明るすぎず、しっとりしすぎず。
遼君のアコギがリズミカルに、アリサちゃんの歌声がほんと~に優しくて、
nappoのピアニカに、ヘンリーのボイパも入れました。
完全「家族サウンド」なテーマそんぐになりました。


そして、送りました。
届け、、、、


翌日、只野さんから
電話がかかってきました

「いや=嬉しいねえ。元気が出てきますよ。これね、いまから、災害FMに持って行って、かけてもらうからね~宣伝しますよ~」
と(笑)
ほんと、どこまで元気で、エネルギッシュで、素敵なジャムおじさんなのでしょう、只野さん。

「いえいえ、ほんと、そんな感じですが、、、どうかな~と思いまして。役に立ったらいいんですけど。
お金でもないし、食べれるものでも、着るものでも、力仕事でもなくて、ほんとに申し訳ないんです。」

それが、本音だからさ。

なにか、できますか。

って気持ちしか無い私たちだけど、
少しでも、パンを食べながらコーヒー呑みながら、
ふっと気持ちがやすらいで、そして町の人たちの次の1歩になれたら。


きっと、東京に居る私たちとは、全く違う毎日を
感じながら、パンを焼きながら、
子供達に野球をやらせたい、と思いながら、、、
きっと、只野さんの心は、
電話口では話せないほど、いろんな渦が巻いてるんだろうと思う。

けど、その渦をどこかに吐き出したところで、

当たり前の日常

は戻ってこない。
だとすれば、自分が毎日、
「当たり前の日常」を続けようと、エンジンをかけるしかないんだ、と
そう、只野さんは行動で示してくれてる気がします。

いつか、パルティールのパンを買いにいくぞ!

posted : Tuesday, January 17th, 2012

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